全国高等学校通信制教育研究会(略称「全通研」)とは…
全国高等学校通信制教育研究会(略称「全通研」)は、通信制の課程を設置する高等学校(通信教育「実施校」という)によって構成されています。1950(昭和25)年2月に結成された全国通信教育研究協議会連合会(「全通連」)が、1961(昭和36)年に組織・名称を改めたものです。
「全通研」は、 会員(加盟校教職員)が学習指導をはじめとする様々な指導法の工夫や学校運営上の課題解決法などについて研究・発表をしています。また、通信教育、放送教育、進路指導などについて、会員相互間の情報の交換のみならず、関連学会・団体との連絡提携の場となり、高等学校通信制教育の発展と振興に寄与することを目的としています。
加盟校は…
当初、全ての加盟校が公立の通信制教育実施校でしたが、他課程と併置されていた通信教育部から通信制課程へと変わり、さらに通信制独立校が設置されるなどの変遷がありました。
ここに、私学の通信教育校が公立と同じく狭域の学校として、1958(昭和33)年に開始され本会に加盟しました。1964(昭和39)年には私学広域通信制高校が加盟しました。特に平成10年代になって多くの新設私学通信制高等学校が加盟しました。
平成15年頃から各地域で定時制通信制教育についての再編整備が進行し、公立学校の統廃合や新しタイプの定通制の学校が設立されました、その様な中、公立の伝統ある通信制課程が閉課程となる一方で、新しい通信制課程が開設され加盟しています。
全通研の活動は…
「全通研」は、加盟各校の先生方の研究成果の交流や実践の共有を通して、我が国の高等学校通信制教育の進展と振興に寄与することを目的に、
1.調査・研究 2.研究協議会・研修会の開催 3.通信教育用学習図書の編集 4.会報の発行 5.関連学会・団体との連携
などの事業を行っています。
また、全国を7地区(東北・北海道、関東、中部、近畿、中国、四国、九州)に分け、それぞれに地区高等学校通信制教育研究会(略称「○○地区通研」という)を置いており、各地区通研はそれぞれ特色ある研究活動を行っています。
なお、全通研への加盟は、実施校単位で各地区通研へ加入し、地区通研からの推薦を受け、理事会の議決、総会の承認を得ることになっています。